彼がめざめて、丁度1000年経った頃。
彼はぐるりと星を一周して、
最初の場所にもどってきました。
そこは、彼が目覚めた場所でした。
全て、埋めてしまったのです。
その視界をうめつくすのは、
見渡す限り一面の、緑。
そして、ようやく満足したロボットは、
そっと自らの電源を切りました。
その亡骸を、つつむように緑が萌え、
彼のひび割れた体は、小さな虫たちの住処になりました。
そうして、その星から「ゴミ」がすべてなくなったのです。
おしまい。
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