そのことに気付いてしまったとき、
休まず歩いてきた彼の足は、とまってしまいました。
彼は機械です。目的がなくては動けません。
一体じぶんのしてきたことはなんだったのだろう。
彼は嘆きました。
そうして、これが「カナシイ」という「気持ち」だということを知りました。
彼はわんわんと泣き叫びました。
泣いても泣いても、目からはなにもこぼれません。
それでもずっと、長い間、彼はまだまだ目の前につづいている、ゴミの山の前で、
ひたすら泣きつづけました。
前に戻る
/
次に進む
/
PTC文化祭2010
/
きなこまるだし
/
TOP
/