彼はたくさんのことを学びました。
どこかの星の、話し声、笑い声、泣き声、歌声。
よろこぶこと。
かなしむこと。
たのしいというきもち。
その通信を受信しはじめて5年。
ある日、その通信は、ぷっつりと途絶えました。
そうして彼は知りました。
「サミシイ」という言葉です。
彼は、空が「うつくしい」ということも知りました。
ですが、
朝焼けがどんなに鮮やかに星を染めても、
星がどれほどたくさんきらめいても、
誰一人、共感してくれるものはいないのです。
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